[絡みつく金糸。避ければぶれる、という思考はうねりの成すがままに任せ、『半身』を振るう。
伝わる手応えは、確りとしたもの。
とはいえ、締め上げの影響はやはり威力を削いでいたのか、思ったほどに食い込みはしなかった]
……その言葉、そのまま、お返ししましょう、かねぇ?
[くすり、笑う。
幻惑の香は、自身にとってより甘美な香気にも遮られ、意識はさほど揺るがない。
金糸が離れて行くのを感じつつ、束縛が緩んだなら、紅に染まった『半身』をゆっくりと離し]
……さて、と。
これ、少しいただいちゃってもいいかなー?
[冗談めかした口調で問う。
『コレ』が示すものは、恐らく言うまでもなく]