>>1582[サク、サク、サク。][雪に刻まれていく、足跡。すでにあるのは、誰のものだろう。ぼんやりと考えながら、歩む。目指す先は静かなはずで――けれど、そこには、人の気配があった]……あれ。[雪景色に霞むのは、蒼でも胡桃でもなく、灰銀色]イレーネ?[少女の名を、呼んだ]