[重なる応え>>1532に安堵の色が過る。
抱きしめていたはずがいつの間にか包み込むよう抱きしめられ密になる距離は家族であるなら当然のように享受できたはずなのに。
はじめて出会った頃、自分よりもちいさかった存在。
その存在が自分よりも大きく成長していた事に否応なく気付かされた]
一緒に――…
[耳朶に触れる言葉に籠められた熱。
微かに震える声でライヒアルトの言葉をなぞり]
全てが乗り越えられるまで
[彼の胸元へと宛がう指先]
ラーイの痛みが癒えるまで
[その指先に宿る感覚は薄いながらも
今尚個を保つのは置いてゆけないと思う故のことか]