[カルメンから放たれた火球に、犬のぬいぐるみは反応した。その反応速度はぬいぐるみとは思えないものだったが、その火球の行き先を見て人で言えば顔面蒼白になった。しかし少女は思ったより冷静に見ていた。ピョンピヨン飛び跳ねているイルカのぬいぐるみを呼び寄せると、抱きついて飛び跳ねている勢いに併せてそのまま横飛びした。このジャンプもぬいぐるみという物質からは想像できない跳ね方だったが、おかげでなんなく火球を回避する事に成功した]あ、髪が少し焦げちゃっ、た。[悲しいらしい]