私はラーイと一緒に居たい……。[家族であり特別な存在である彼に囁き返しその耳朶の側ら、曲線描く頬へとくちびるを触れさせる]大好き、だから――…[あの夜囁いたのは自覚なき想い。今、同じ人に向けるのは仄かな自覚を持っての囁き。羞恥ゆえか頼りなく紡がれた其れは消え入りそうな響き。そわりと視線が彷徨えば近付くクレメンスの姿が菫に映りこむ。はたりと瞬きして絡めた腕を緩めて迎えに来たあにの存在を最愛のキミに知らせる**]