>>1605[真白の花。しゃがみこんで、近くに、見る]僕も、昔、つくったことがあるんだ。迷子の女の子に、喜んで欲しくて……[ずっと、恐らくは彼女と会ったときから抱えていた違和感が、ふっと、解けそうな気がした]ああ、そっか、もしかして。イレーネ、昔は町に住んでたって……?[「レーネ」。確か、あの子はそう呼ばれていた。あの子の手袋は白かったけれど、迎えに来た青年は――]