>>1611迷子の、女の子?[今度はこちがら目を瞬く番だった。記憶の欠片が甦る。少年の蒼い髪]そう、10年前までは町に住んでたわ。買い物に出て、母様や姉様とはぐれて。噴水のところで泣いてたら。…あの時のお兄さん、って。[ユリアンに渡したのは、あの時兄がつけていたのと同じ――]