人狼物語 ─幻夢─

64 滄に揺らめく銀鏡


下男 アーベル

[それから6年、あらゆる土地をその手に引かれ彷徨った。
時には黄玉を売りさばく商人として。
時には虹色の石の取れる山で鉱夫として。
時には真珠の取れる島で漁師として。
時には青い石の取れる土地で細工師として。
男の語りを耳に学びながら、男が選んだ土地で暮らし、狼が現れるのを待った。
だが6年のうち一度でも、自分が人狼を再会する事はなかった。

そして、男は自分諦めた。

そして男に見捨てられた。]

(1635) 2011/01/19(Wed) 23:13:24

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