[ジリ、と手に伝わる衝撃。当たり前といえば、それは当たり前のもの。だが、それでも。これだけは、成さねばならぬ、と思っていた]……解き放つ……これで。そして……。[連れ帰る、と。呟きは、火花の散る音に紛れるか。それから、蒼はモニターへと]……ま、そんなもんだろ。さて、用は済んだし、さっさと戻ろうや。[強引に突き立てた手に、紅が散っているを気にとめた様子もなく。さらり、こう言って]