手ぶらも何だし、献花出来るか修道院の人に聞いてくるね 一緒にお花、添えよう?[そう言い伝えてミハエルへ向き直る。娘が浮かべた表情は何処か清々しく、何時もの少年のような笑みでは無い年相応の娘の笑み。行こう?と差しのべた手はまた繋がれて。花を手に戻れば一つ一つ死んだもの達の墓へ添えられる。後に残るのは今を生きるものの願いと、想い。花達の馨しい香りだけが、何時までも墓地に残っていた*]