[咆哮を上げながら、大蛇の首がこちらへと大きな口を開けて襲い掛かる。
思わぬスピードに、ぐ、と腰を落とすと牙を鎌を縦にすることで受けとめた。]
…意外とやるね、君…!
[ぐぐ、としなる鎌の柄。
この場ではしなる事は不利だ。
っぷ、と唾を顔を横に向けて吐き出した時、血飛沫を上げながら尻尾が地面に平行に振られ、背を打った。]
っつ……っ!!
[みし、と背骨が音を立てた。
折れてはいないようで、一瞬ほっとした表情をしたが、キ、と鎌にギリギリと力をかける牙を睨み、口をすぼめて黒い炎をその瞳に向けて吹きかけた。]