[肉の焼ける匂いににんまりとした笑みを浮かべながら、横へと飛ぶと同時に蛇の頭は一度引いた。
そのまま、逃げるかのように尻尾もするりと引く様子に]
ダメだよぉ、逃がさない、から!
あはははははは!
[地面を蹴り、両手で鎌を頭上に振り上げながら跳んだ。
蛇のちょうど頭目の前で、力いっぱい下へと振り下ろす。
黒い刃は、口を上から、地面へと縫いとめた。
くぐもった叫びを上げながら、尻尾を無茶苦茶に振り回し、周りの壁等を壊しつつ蛇が暴れる。
にんまりと笑いながら蛇の目の間あたりに飛び乗り、鎌を力いっぱい引き抜くと、上へと柄はしなり、もう一度下へと勢いをつけて振り下ろされる。
体をくるりと回して蛇の目の間の奥、ちょうど脳のある位置へと深く深く鎌を突き刺すと、更に上から炎を吹きつけた。
炎は鎌を伝い、蛇の内へと熱を伝える。
ほどなくして、蛇は動きを止めた。]