ぜ、る。[>>1654彼の声が、途切れて聞こえ。慌てて顔を上げれば、徐々に彼の姿自体が、薄れていって。本当に、別れの時が近付いていると、気付いた。いやだと言いかけて、でも、未練が残るといった彼を思うと、いえなくて。泣きそうになる目を閉じ、微笑みを作った。]ぜ、る。私。いっぱい、生きるわ。もっと、元気になって、お母さんになって、子供もいっぱい育てる。可愛いおばあさんになって、すごく、長生きするわ。だ、から。