そりゃあ勘のイイ事で。
…ってのは嘘だな。待ってたヨ。
[林についたのは、フォルカーの少し前。フォルカーの家の前を通りかかった時に聞こえた怒鳴り声から、そのうち来るだろうと思って予測して、ここに居た。
いつもと違う服装には、瞬き一つ。ふーんと頭のリボンを見ながら。]
孫にも衣装って言うんだっけ?こういうの。
[抗議の声はあったかどうか。にやりと笑って立ち上がる。]
言っとくけど、楽な旅にはならないからな?
しんどそうなら、遠慮なく置いてくからネ。
[さらりとそう言うと、慣れ親しんだ林を抜け、先ずは隣町へと向かうべく歩き出した。]