イレーネ。[開かれた翼にその存在を知り。息を吐いて揺れた感情を押さえ込む]…いや。多分そちらの方が機動がいい。何かいる時の対処ができるようにしていてくれ。僕は…大丈夫だ。[片手で乱雑に耳を拭う。再び滲んできている血に眉を寄せ、僅かな間を空けながらユーディットに首を振った]