人狼物語 ─幻夢─

64 滄に揺らめく銀鏡


小説家 ブリジット

─遠い、遠い未来─

[小さな男の子に手を引かれ、岬の、大きな木の下にやってきた。
そこから見える景色が、この子のお気に入りで。
おばあちゃんと一緒に見たいからと言われたから。]

「おばあちゃん、見て見て!あそこ、お船が走ってる!」

あら、本当。どこに行くのかしらね。

「でっかいなぁ、僕、おっきくなったら船長さんになろうかな。」

良いわね。船長さんになれたら、おばあちゃんも乗せてくれる?

「うん、いいよ!一番きれーな海に、おばあちゃんつれてってあげる!」

あらまぁ、それは楽しみね。ありがとう。

「母さん、ヨアヒム。こんなところにいたの?
もう、ヨアヒムったらおばあちゃんに我が侭言っちゃダメでしょう。」

(1700) 2011/01/19(Wed) 23:50:50

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