─…あら…?
[気がついたら、なんだか身体がふわふわしていた。
指先を見れば、あんなにシワシワだったのに、まるで10代のようにつるつるで。
頬を触ってみても、手に触れる肌は瑞々しかった。]
………一体、何が…?
[どうしたのだろう、と口に出しかけて、はたと気付いた。]
…あぁ、もしかして私、死んだのかしら。
[そう言ったものの、心は非常に落ち着いていた。
満足のいく人生だったと、自分で胸を張って言える生を送ったから。]
さて。
どこへ向かえば良いのかしらね。
お迎えでも来てくれると良いんだけれど。