[下の方から断続的に響く振動に曇りがちだった表情が、 ティルが視線を向けたのと丁度同時に階下から飛び出してきた 銀を見留めてさっと解氷する]アーベル――![翼が自由なら千切れんばかりにはためかせた事だろう。 今はリーチェを抱いているので大人しく。 けれど、喜色に羽先が幾らか蠢く]