[視界を無くした身に、その手の動きは見えず。ただ、感覚の赴くままに刃は振られるのみか。刃が何かを掠めた自覚はあれど、その行く末は知れず。ただ、自身がなすべきと定めた事に従い、気配を感じる場所へと刃の切っ先を突きたてようと。それは、刻まれし本能の導きか、太刀に揺らぎの気配はなく]