[反動と傷の所為で普段より動きは鈍かったものの、本来の姿を取り戻した刀のもとに切り伏せる事は容易く。 あまり広いとは言えない通路を抜け、漸く辿り着いた地下室。 警戒を僅か緩め、息を吐く。]さて、ね――どうするか。[視線は一瞬、下へと落ちた。 赤く濡れた手で、ポケットに仕舞われていた鈴を取り出す。]そういう貴様は。此処には、興味を惹くものも無さそうだが。