[振られた刃はその手を捕らえ]い[叫び声の代わりに血が吹き上がる。あかあかあかあか。それは空気の中に散り散りになって、腕を振るう時の反発は強くなったろうか。だが、強い手は違わずそこを狙い。そこを貫かれては終わりだと、わかっているからか、痛みと赤の中、かすかに動いた。――貫かれたのは、ほんのわずか外れた場所か。体が跳ね、口唇からも赤が零れた。]