[紅の乱舞は、同じ色彩に遮られ、目に入る事はなく。ただ、それでも貫いた手応えは感じられて]……君が……何を望んだのかは、知らない。[呟く。聞けば、或いは理解できたのかも知れないが]けれど。[『今』の彼には、それは叶わぬ事と言えるか]……その力でなそうとする事を阻むのが、俺の意義。だから。……消させてもらう。[静かな声。力が、こもる。刃は拠り代を、本能で捉えんとするか。言が紡がれ、還しの風がゆらり、舞い。それは、光を生み出すか]