それなら、俺は道を聞く相手を間違えたかなっ!?[切り下ろしの一撃は、細い剣に受け止められる。普通の剣であれば押し切れそうなものだが、さすがに、只者ではないらしい、と思いつつ]それはまた、随分と……。[拮抗の間に散る火花。押し上げる力にどう対するかの逡巡は短く、その力に逆らわず、剣を離して後ろにとびずさる]……わかり易い理屈だね。考え自体は、嫌いじゃない。[着地と共に軽い口調で言いながら剣を握り直し。下段の構えを取りつつ、呼吸を整えた]