だから、心配するな、ゲルルンがつらい時は私がいてやるしよ。
それにゲルルンみたいにかわいい子は男がほっとかないからな、すぐにそばにいてくれるいい人が見つかるさ。
[そう最後は冗談めかすように、常のような笑顔で、
射し込む朝日の中、夢から覚めるように、幻が消えるようにクロエの姿は見えなくなり。
手元に残されたリボンだけが、確かにその存在を主張していた]
死者って案外自己主張多いのな…
[呆れたようなつぶやき、それとは裏腹に自分を心配をしてくれた幼馴染に、嬉しそうな笑みを浮かべていた。
ゲルダの様子は終始どうだったか、起きていたなら、それから彼女と顔を見合わせていたかもしれない**]