わたしの中の思い出の貴女が何時までも笑顔でありますように
貴女の中のわたしも、笑顔でありますように…
[繋いだ手は暖かく、何処までも優しい。
けれど其れは有限の物なのだと同時に娘に伝わり。]
大好きだよ…
[幼馴染の姿が朝に溶けるかのように揺らいで。
それとともに娘の視界も、ゆっくり白んで行く。
後に残ったのは形見分けの際には無かったリボン。
ベッティと共に眼を覚ました際、掌に握られていたのは
何時もクロエが身に着けていた物に、良く似ていた。
二人揃って論議を醸す朝に成ったことは明白ではあるが、
その裏腹、嬉しそうな声が陽の射す部屋で溢れていた事もまた事実*]