[翼を生し、少女の手と一体化する黒剣。その様子に、碧の瞳は微か、険しさを帯びる]常に全力で行くのが、我が一族の掟なもので……ね![突き進む動きに、懐に入られては不利、と横へ動く。が、慣れぬ土地での戦いが勘を鈍らせたか、他に理由があるのか。黒剣を完全に避ける事は叶わず、左の上腕を刃が掠めた。散る、緋色。周囲に舞う風がざわめく]……騒ぐな、かすり傷だっ![僅かに顔を顰めながらもこう返し、そのまま、少女の背後を取るように動き。剣を自身の左下に向けて流すよに構え、呼吸を整えた]