あっ……![火球に突っ込む妖狐を見て、少女は思わず顔を顰めた。 しかし妖孤は平然とした様子で、少女の傍へ降り立つ] これ…… あたしにくれる、っすか……?[火傷薬と書かれたそれを、震える両手に受け取って。 小さく鳴いた妖狐に、言葉はわからないながらも頷いた] ありがとう。 ……ごめんなさい、っす。[去っていく妖狐に向けて、深く下げた頭。 両手で包んだ壺の上に、光る雫が一粒*落ちた*]