でもね。
私、自分で選んだんだ。
皆のこと、大好きだから、離れないって。
私にできること、精一杯したいって。
皆のために、私の命が役に立つなら使いたいって。
だから…おじいちゃんは、許してくれないかもしれないけど。
私は、後悔、してないんだ。
バカな孫で、ごめんね。
[そういって、微かに苦笑して首を傾げた。
祖父と同じところにいけるのかどうかは解らない。
遺した彼女達がずっと、笑っていてくれるように見守りたいと思うから。
そんな自分を、風が通り抜けた。
それは、懐かしい匂いがしたように、*そう思えた。*]