[そのままどうすることもできず、やきもきすること数時間。頭にきたのかこちらから一人が弾かれるの前提で突っ込んでいって…頭から街へと転げ込んだ。
唐突な力の消失。人間達は戸惑いつつも再び動き始め]
さぁて、それじゃ…って、おい。
[やれやれと呟きながら目標である紫水晶の気配を探して。
――見つからない]
ちょっとマテ。
[今度は探す対象本人を…ブリジットの気配を探す。無い]
だぁぁ、んじゃあの人は!
[慌てて恐らく先程までの力を振るった人…氷精の気配を探す。こちらは手応えがあった。
その気配が在るほうに向かって、ラスは全力で駆け始めた]