[ ぼんやりと。 見えるわけでもないのに、見つめ続ける。] さよなら……。[ もう2度と会わない方がいいに決まっている。 けれど―――――。 やっぱり、自分は汚れているのだろう。] ――――…リディア?[ 近付いた気配にそちらに首を振った。 きっと見えないから、そちらに顔を向けることができた。 自分がどうすべきなのか、良く分からなかった。 ぼんやり、無表情のままリディアのいるだろう方を見る。]