[己の頬を撫でた指は不格好に固まり、相手の見通すとおり細やかな動きは不可能だ] どうして?[それでもふと、唇に上るのは笑み。 >>1839自分が放った黒い刃が、 白いマントを裂き緋色をちらすのを、 吹き上がる炎で焼き尽くされるのを、 ただ黙って見ているほどお人好しではない]