[たん、と何時しか両手で構えて居た杖を地に突く]…加減なんてできなかったよ。今のは、ギリギリ我に返っただけ。[砂灰色に戻った瞳が苦笑に細まり、肩を竦める。それからゆっくりと、詰めて居た物を吐き出すように息を吐いて]本当に怖いね、ここは。我を失うなんて真似、するつもりはなかったんだけど。[怪我、してない?苦笑いを浮かべたまま、ゆるりと彼へ*歩みを進めた*]