[ 人は普通、嬉しいとき泣くものなのだろうか?
そんなことを呆然と考えながら。
けれど、自分の中の何かが芽吹き始めている。
闇に隠れて見えなかっただけなのかもしれない。
本当は―――――、ずっと蕾をつけていた。]
リディア……私は…ずっと1人だと思っていました。
人が私を愛してくれていることも…知っていました。
けれど、もっと…と求めてしまったのです。
貴女のことも友達だときっと思っていなかった。
そんな……酷い私なのに……。
そんな私が……本当に家族でいいのですか……?
[ 抱き締められた温もり。
けれど、冷たいだろう自分に自信がなくって。
彼女の言葉を――――ことができず。
その部分にある適当な言葉が見つからず。]