―金の映す世界―[ヴァイスルヴの聲>>1795に湖面を映す金が細くなる。そうだ、と返しながら納得しているのか知れぬ仲間。グラォシルヴの事を言わぬ時点で妙だとは思うのだけど]『…………ばぁか』[言わぬから聞きはしない。其れが是までの在り方だった]『ヴァイスとグラォと、 二人と共に在れて愉しかったぜ』[二人の関係が少しだけ羨ましくも大事と思えるものだったからリヒトは一度もその関係を崩す事を望んではいなかった]