……あー……しゃーねーなー、もう。[わざわざ追いかけるのも馬鹿ばかしく思えたから、こう言うだけに止め。とりあえず、住処の一つにしている安宿へと引き上げた]大体、売り捌けとか言われても……って。[文句を言いながら、箱を開ける。聞こえたのは、力のない鳴き声。箱の中に作られた寝床に丸まる雛は、小さく震えていた]