>>1427 天聖
[意地悪といわれて、浮かべられたのは苦笑。
続いた言葉と、離れる温もりに、微か、感じるのは寂しさか]
心の傷は……消せない。これは、律に叛いた報いだから。
[孤独で在り続けるべし、と定められた身でありながら、他者を求めた報い。
だから、背負い続けなければならぬのだと。
告げるか告げないかの矢先──掠める感触。
離れる姿に。髪に隠れた表情に。
何かが痛むよな心地がするのは、きっと、気のせいじゃなくて]
……でも。その痛みで、あなたが、辛いなら……。
それは、嫌、かな。俺の痛みは、俺だけのもので、いい。
……少なくとも、今は。セレスが、庇護を必要としなくなるまでは。
頼らせてもらっても……いい、かな?
[問いは、囁くよに、響いて]