[自衛団にと口にしたゲルダには、必要ないと緩く首をふる。むしろ一人がいいと―――。ミハエルの瞳が翡翠のようなら、じっとこちらを見る翠は、森の中に佇む湖面のようだと思った。どこか物言いたげなそれに、瑠璃は少しの間の後、穏やかに目を向けた。]……ねえ、ゲルダちゃん。あなたは前に、“識りたい”って言ってたわね。私は、それに「それは人狼にしか分らない」……って答えたけれど。