…同じになれたらな、と、少し思わなくもないけどね。
[空は高い。大気には雲と云う水分の塊も点在し、手を伸ばせば届く程では無くとも地上よりはずっと近い]
[目を閉じ告げられる言葉>>1905にはたと瞬く]
[世界。――秩序、天秤。単語が思考でくるりと巡り]
成程。…でもそれは、本当に『世界』の分だけ?
[これは拙い、と思えども、手が届くはずも無かろうと結論着く]
鍛えると言われても、ね。
[飛び込みに数瞬遅れて後退へと水分を巡らせる。
密度を増した水分だけがその扇に切り裂かれようか]
これでも、練度は上げてるつもりなんだけど、なッ!
[扇分の間合いに合わせ、右手に収束する水が作り出すのは曲刀。
ズルフィカールを模した先端の二股で引き裂かんと喉元を横薙ぎに奔らせて]