―雑貨屋―
[時間を経て、いつしか事件もなにも、過去の話、噂話となり、
村は元のとおりの様子を見せていた。
幼馴染の営む雑貨屋にいくと]
ゲルルン、煙草売ってくれ煙草。
[結社とつながりのある彼女にも、自分が結社との間に成した約束は知っているだろう。
だから、健康を気遣う以上に煙草に対して多くを言われることはなかった。
頼むのはいつもと同じアーベルの好んでいた銘柄のもの]
ゲルルンは子供産むのに影響あるといけないしな。
[そう笑いかけて、最近ことにミハエルと仲良くなった様子のゲルダにそっと耳打ち]
それに、跡取り産む大事な体になるかもしれないんだしな。
[からかうような言葉に彼女の反応はどうだったか、逃げるように店を後にすると墓場へと向かった]