[理由なんてもう、一つしかないのに。 其れが身を導く星のように輝いていても その元を辿って歩き出す為の力が足に伝わない。] ごめん、なさい。[其れでも謝罪をする、のは。 "在る"、のは。 其れが未だ、諦めきることが出来ないから。] ごめんなさい。 ……やっぱり、私には無理、だった。[一つの諦めをゆっくりと踏み潰したのは、 もう一つの、諦め。]