[背から地に落ちた衝撃は、左肩の痛みに比べればいくらもささやかだが、一息分の呼吸を奪うのには十分で] ……い、まいましい……[むせ込みそうになるのを堪えて、呼吸を整える。 僅かに動かすたびに左肩が悲鳴をあげるから、自然と呼吸は浅くなった。 ふと、影が落ちかかるのに目を開く] なんて顔……してる。[先ほどまで雄々し声を上げていた相手が、 眉を下げていているものだから、微かに噴き出した*]