─虚空にて─
[事件の後、初めて知った事。
伯父の家の事情に、蒼はただ、目を伏して]
……なんっつーか……因果な話、だな。
[いえたのは、ただ、それだけ。
自分もまた、その因果の一画かと思えば、気は重く。
蒼はやや、不安定に揺らめいた]
[その数日後の出来事。酒場での騒動の後。
運命の女神が舞う様子を見つつ、ふ、とため息をついて]
……間違ってなかったとしても。
無茶すんな、ばぁか。
[触れられぬのはわかっているけれど。
眠った頃にこつ、と頭を軽く小突いて。
そんな呟きを落としていたとかいないとか**]