─先の時・虚空にて─[墓前に供えられる火の点いた煙草。それと共に向けられた言葉に、滲むのは、苦笑]……だったら吸うなってぇの。[死した魂からも、やはり、突っ込みは入っていた。語られる近況。触れる事はできないけれど、見えてはいるそれらを、聞いて]……ああ。気が向いたら、聞きに降りてきてやるよ。[届かないのは承知の上で、戻ってゆく背に声をかける。風に揺らぎ、散ってゆく紫煙に絡むように、蒼の光が瞬き、消えた**]