−Extra / >>1923,>>1924−
伊達に、「年上」ではないということだよ。
[左手を、湾曲した刃の内側に当てる。]
金は雷に近しきもの、纏わりて敵を灼かん。
<火花が僅かに散り、刃に纏わりつく雷光>
[刀を左斜め下へと下げティルを向かえ討とうとするも、
彼にとって予定外の動きは、此方にとっても予想外。
ある意味ではそれが功を奏したか、
右足で踏み込みながら膝を落として、最低限の動きで避けようとしていたが為に、本来の軌道より下に逸れた刃は、彼女の肩を突いた。
肉を灼く感触。]
――チ!
[本来ならば一撃を躱してその背に叩き込むはずだった刃は、
逆に近過ぎる距離では振り上げるには間に合わず。]