― 雑貨屋 ―[多くを語らず、憂うイレーネに相槌を打つ娘。感づくことは有れど娘も口にはしない。料金を払われると其れを受け取り。] ――――…うん、 識りたいって言ったね 解らない物なんだな、って結論付けそうになってたけど …そう言われたのも覚えてるよ[何時か訊ねた言、胸の裡に秘めながら。瑠璃と常盤の翠の視線が絡まる。] ――――――…[応えられる、と口にする彼女。矢張りイレーネは多くは語らない。]