さて。…それも、後にしようか。
[意味は今は伝えない。
秘めたまま、払い落とされた円輪に肩を竦め]
俺には過大評価にしか聞こえないな。
その言葉の裏を、探してしまうんだよ。
[くすり、笑う言葉は空に遊ぶ]
強大さを望むより、こっちの方が可能性が見えたからね。
色々と創れるけれど、…まあ、
[扇が掲げられるを見遣り、対して両の手を胸の前で合わせる。
ゆるりとその隙を開き広げる間には次々と拳大の水球が生まれて]
こちらの方が、力は集中させやすいんだ。
――それじゃあ、聞かせて貰えるようにしないとね。
[ひゅ、と振り上げる手に応じ、20を超える水球が空を奔る]