−Extra / >>1969−
[ティルの手から離れなかった刃は、
雷が纏わりついていた所為もあったか、
彼女を道連れにして。
されど倒れ込むならばと、
左斜め下へ向けて構えていた刃へと目を移すと、
右手首を内側に向けて捻り左手を鍔の根元に添え、
押し込むようにしてティルの身体を狙う。]
頭には大雷居り、胸には火雷居り、
腹には黒雷居り、陰には拆雷居り、
左の手には若雷居り、右の手には土雷居り、
左の足には鳴雷居り、右の足には伏雷居り、
并せて八はしらの雷神居りき――!
<刃を包んでいた雷は一時輝きを増して、迸る。
相手の肉体に触れたのならば、
その身体全てに雷撃を行き渡らせようと――>