イレーネ『グラォ』…―――[傷むココロは、違う形へとなって彼女と腹の子へ。己という“1”は、“2”へ引き継がれて、“3”を成す。]も、いいよ、お腹いっぱいでしょ?それに、あんまり美味しくないだろうし……―――無理しないで。[おろおろとする灰銀のポッカリと失った筈の中心には、寂しさの代わりに違う何かが埋められる。2人という存在。1と1に分けられる数。けれど、2人だからこそ1つの形だった。ふと、2という数字も素数であったと思い出す。他の何にも分けられぬ形―――結ぶ絆は]