『――……ッッ!?』[その歌がどこから届いてきているのか。それを理解した瞬間、大きく金眸を見開き、息を呑んだ。白の世界は細かく砕け降り注ぎ、紅の世界が扉を開く]『……いるのか』[暫し絶句した後。低く静かに確認するように。小さなコエを、歌声の源と思われる方へ投げかけた]