−Extra / >>2021−[すれ違う刃を避ける事は出来ず、 可能なのは僅かに身を捩り急所を避ける事だけ。 刃は肉を裂いて、光は体内を灼く。]っ、は――!<集中が途切れて、鳴り止む音。 雷は霧散して、後に何も残る事は無く。 ただ、受けた衝撃は精神に暫しの痛みを残す>[そのまま倒れ伏す事だけは留まり、 ティルの腕を掴み脇腹の刃を引き抜いて、刀を支えに立ち上がる。 ぐらりと眩暈、 揺らぐ視界。 されど堪え、 少年の右腕を足で押さえながら、 その眼前に、彼自身の血が滴る刃を突き付ける。]